藍のこと。カラダのこと。

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藍染めは糸を強くする

藍染めは糸を強くします。野良着として藍染めが重宝された理由のひとつは、いつまでも丈夫で長く使えるから。糸の状態で藍に染める先染めでは、強さの度合いがさらに増し、武州が藍染め産地として名を馳せる原動力になりました。その昔、火消し装束、よろい、かぶとの紐、剣道着等に藍染めが用いられたのも、まさにこの強さが広く知られていたからこそ。上の写真はおよそ20年間ご愛用いただいている野川染織工業の作務衣です(いちばん手前の一着)。お客様からお借りして撮影させていただきました。

体にやさしい

藍は植物です。天然発酵建てとは、藍から作られたすくもを、化学的、人工的な力を一切借りず、自然の力だけで染料に変えます。石油類を原料とする化学染料とは根本から違いますので、肌の弱い人にも安心して身につけていただくことができます。特にアトピー体質の方に優しい衣服と言えます。

薬効

藍の葉や種は、かつてはフグ中毒の解毒や解熱感冒薬として使われていた時代もあり、数々の薬効が暮らしの中で受け継がれてきました。残念ながら、現代的な暮らしの中では片隅に追いやられてしまった面もありますが、だからこそ大切に次の世代へと伝えていけたらと考えています。
 

抗酸化作用

藍茶は体内から体を浄化する飲料として重用されていました

冷え症などを防ぐ保温効果

冬場の手足の冷えや湯冷めを予防してくれます

殺菌性

靴下、足袋などに使うと水虫、傷などに効果あり。五本指靴下をご利用いただく女性の方も増えています

防虫・防火効果

タンスに藍染めの着物を入れておくと虫がつかないとも言われています

消臭効果

汗をかいた後でもニオイが気にならず、洗濯を重ねても効果を持続します

鎮静/解熱/解毒

歯痛や頭痛、魚中毒など腫れ物、虫さされ 、その他疾患等に効果があると言われています

野川染織工業、という情熱

野川染織工業の創業は、1914年(大正3年)。初代・野川喜之助が「喜之助紺屋」を興したのが始まりで、今日まで一世紀余りにわたり、最も色濃く、武州の藍染め技法を受け継いできました。
野川染織工業の工場写真
天然発酵建て藍染めのイメージ写真

天然発酵建て・先染めとは

藍染めに限らず、草木染めなど多くの染物は、布に織られた状態のものを染めます。それに対して私たちが生業として受け継いでいるのは…
喜之助紺屋アイテムのイメージ写真

喜之助紺屋に込めた未来への道標

百余年の歴史と伝統に裏打ちされた技法や感性をいかに現代の暮らしに生かしていくか。 喜之助紺屋は、その壮大なテーマに対し、様々な角度から挑戦をしていくブランドとして誕生しました。…

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天然発酵建て・先染めの
藍染め製品について
当社の藍染製品の多くは、古くから受け継がれてきた天然発酵建て・先染めの技法により作られています。そのため、青縞と呼ばれるタテ糸・ヨコ糸の濃淡や、織フシ(横方向に入る細いスジのような線)が見られることがありますが、これらは同技法ならではの特徴です。工業製品にはない、伝統技法ゆえの味わいでもありますので、何卒その点をご理解いただけると幸いです。