喜之助紺屋に込めた未来への道標
現代にマッチした新・和様装
百余年の歴史と伝統に裏打ちされた技法や感性をいかに現代の暮らしに生かしていくか。
喜之助紺屋は、その壮大なテーマに対し、様々な角度から挑戦をしていくブランドとして誕生しました。
明治、大正、昭和と私たちの暮らしが西洋化し、数多くの日本の文化が失われました。
その一方、平成・令和に入ると、あらためて日本の伝統にスポットが当てられ、自然に逆らわない生き方や暮らしぶりへの関心も高まってきているように感じます。
喜之助紺屋は今、「現代にマッチした新・和様装」をコンセプトに、新たな商品づくりに挑戦しています。それは、日本人が受け継いできた文化を守りつつ、発展させていくための試み。新しい作品は随時このウェブサイトを通じて発表していきます。
藍×Japanコラボレーション
喜之助紺屋には、時代を超えて受け継がれてきた藍染め技術の発展と同時に、もう一つ、壮大なテーマがあります。
それは、様々なアパレル・ファッション関連企業とのコラボレーション。今、日本の繊維産業は、技術の伝承さえ危ぶまれ、モノづくりが経済の原動力であったかつての勢いを失いつつあります。それでも、自らの可能性に賭ける匠たちは日本各地に点在しており、それぞれの立場から新しい挑戦を続けています。
そうした志を相互に理解し、協力し合いながら、藍染めのみならず、繊維産業全体の発展に貢献したい。
藍×Japanコラボレーション。これも喜之助紺屋が取り組む、新しいコンセプトの一つです。
野川染織工業、という情熱
野川染織工業の創業は、1914年(大正3年)。初代・野川喜之助が「喜之助紺屋」を興したのが始まりで、今日まで一世紀余りにわたり、最も色濃く、武州の藍染め技法を受け継いできました。
天然発酵建て・先染めの
藍染め製品について
藍染め製品について
当社の藍染製品の多くは、古くから受け継がれてきた天然発酵建て・先染めの技法により作られています。そのため、青縞と呼ばれるタテ糸・ヨコ糸の濃淡や、織フシ(横方向に入る細いスジのような線)が見られることがありますが、これらは同技法ならではの特徴です。工業製品にはない、伝統技法ゆえの味わいでもありますので、何卒その点をご理解いただけると幸いです。